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風鈴の音はなぜ“涼しく感じる”のか?音で楽しむ日本の夏
加藤学習塾ブログ
2025/07/04
風鈴(ふうりん)は、夏の風物詩として日本人に長く親しまれてきました。特に7月から8月にかけては、縁側や軒先で「チリン、チリン」と軽やかな音を響かせる姿が見られます。この風鈴の音、なぜか涼しく感じませんか?
実はこの“涼感”は、心理的な錯覚=聴覚による清涼感なのです。風鈴の高く澄んだ音には、脳をリラックスさせる効果があるとされ、実際に自律神経を整えたり、暑さへのストレスを軽減したりするという研究結果もあります。
また、昔の日本家屋は風通しを良くするため、窓やふすまを開け放して過ごす構造になっていました。風が通ると風鈴が鳴り、「風が吹いている=涼しい」と自然に結びつけて感じていたのです。つまり、音が“涼しさの兆し”として脳に記憶されていたというわけですね。
風鈴の素材にも意味があります。金属製はシャープで清らかな音、ガラス製は涼やかで透明感のある音。陶器製や竹製はやや落ち着いた響きを持ち、それぞれに好みがあります。
エアコンの効きすぎた室内も快適ですが、たまには風鈴の音に耳を傾けて、五感で涼を楽しむ夏の暮らしを味わってみてはいかがでしょうか。
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