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氷の神様がいる?7月1日の「氷室開き」の文化
加藤学習塾ブログ
2025/07/18
古来より日本には、夏に氷を楽しむ文化がありました。特に7月1日は「氷室開き(ひむろびらき)」といって、冬の間に山の氷室(天然の冷蔵庫)に貯めておいた氷を取り出し、神社に奉納したり、貴族が食したりした特別な日でした。
氷は非常に貴重なもので、江戸時代まではごく限られた上流階級しか口にできなかったもの。そのため、氷室開きは“涼”と“富”の象徴でもありました。
現在ではこの習慣はほとんど見られませんが、奈良の「氷室神社」など一部では今も祭事として残っています。さらに、かき氷や氷菓の販売が7月に盛んになるのも、この文化と深く関係しています。
現代の私たちが気軽に氷やアイスを楽しめるのは、冷蔵技術の進歩があってこそ。
7月の暑い日に冷たいスイーツを口にしたときは、そんな歴史に少し思いを馳せてみるのもいいかもしれません。
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