アイスを食べると頭がキーンとする理由
加藤学習塾ブログ
2025/06/18
こんにちは!
暑い日が続くと、冷たいアイスやかき氷がおいしく感じますよね。
でも、そんなおいしいアイスを食べているときに、急に頭が「キーン!」と痛くなったことはありませんか?
実はそれ、ちゃんとした名前がある「現象」なんです。
「アイスクリーム頭痛」ってなに?
この現象は、正式には「アイスクリーム頭痛(Ice cream headache)」や「冷刺激頭痛」と呼ばれています。
英語でもそのままの名前なんですね!
冷たいものを一気に口に入れると、上あご(口の天井の部分)や喉の奥が一気に冷やされます。
そのすぐ近くには、脳へつながる太い血管が通っていて、冷たさに反応してその血管が急に縮まります。
そのあと、体は「やばい!脳が冷えすぎる!」と感じて血管を一気に広げようとします。
その血管の急激な変化が、脳に「痛み」の信号として伝わり、あのキーンとした痛みになるのです。
脳は「痛み」をどこで感じている?
実は、脳そのものには痛みを感じる神経がありません。
じゃあ、なんで「脳が痛い」ように感じるのかというと、
これは**三叉神経(さんさしんけい)**という神経が関係しています。
三叉神経は、顔全体や口の中、頭の前の方など広い範囲の感覚を脳に伝える神経です。
冷たさによる刺激がこの神経に伝わると、脳が「頭の前の方が痛い」と勘違いすることで、あの独特の痛みが起きてしまうのです。
どうすればキーンを防げるの?
では、あのイヤな「キーン!」を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?
✔ ゆっくり食べる
→ アイスやかき氷を一気に口に入れず、少しずつ味わって食べましょう。
✔ 口の中で少し温めてから飲み込む
→ すぐに飲み込まずに、口の中で少しだけなじませることで、刺激が和らぎます。
✔ もしキーンとなったら…
→ 舌を上あごに押し当てて温めると、痛みが早くおさまることがあります。
「なんでだろう?」が勉強のタネ
こうした日常のちょっとした疑問って、実は理科や生物の学びと深くつながっています。
「なぜ冷たいもので頭が痛くなるのか?」という疑問から、
神経の働き、血管の動き、体温の調節など、いろんなテーマに広がっていきます。
「知るって面白い!」
そう思えるきっかけを、日々の生活の中から見つけられると、勉強もぐっと楽しくなりますよ!